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宋文洲のメールマガジンバックナンバー第300号(2016.04.28)
ご存知ですか?「良妻賢母」の語源
1.ご存知ですか?「良妻賢母」の語源(論長論短 No.267)
2.とある会社の裏話 ~社長交代から会社が健康総合企業となった理由
総括
(タニタの谷田千里社長の連載 最終回)
3.宋文洲TV出演のお知らせ
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■1.論長論短 No.267
ご存知ですか?「良妻賢母」の語源
宋 文洲
「女の子は頭空っぽでバカでいい。」これは秋元康さんがアイドル達に作った歌詞の一部です。秋元さんのことを人気アイドル・グループAKB48の総合プロデューサーとして知らない方は少ないと思いますが、こんな時代遅れな歌詞を少女達に歌わせて民衆に聞かせることで多くの方々の反発を招きました。
「女性を侮辱している」と批判している人もいれば、「炎上商法だ」と冷ややかにみる方もいますが、別に法律に違反している訳ではないので私のような暇人でなければこんなニュースに強い関心を示さないかもしれません。
実は私がこのニュースに関心を持ったのは単に暇だからではないのです。
「男性として女性に何を求めるか」あるいは「どんな女性が男性にとって良い女性か」について、最近よく考えさせられたことがあったからです。
私の知人には「美人で仕事がよくできる上、学歴も経歴も素晴らしい」女性がかなり多いのですが、不思議なことに彼女達はなかなか結婚相手が見付かりません。「条件が厳しく男を選んでいるから」とついつい考えてしまう方も多いでしょう。正直、中にはそういう女性もいます。
しかし、彼女達の殆どはそうではありません。彼女達が悩んでいるのはむしろ男達が彼女達を「遠慮」してしまうことです。「男性は女性より上でなければならない」、「男性が女性を養うものだ」という固定概念が日本の男性を彼女達から遠ざけるのです。
自分よりも「頭が賢く、視野が広く、能力が高い」妻はコンプレックスのもとになり、夫婦生活が上手く行かないと男達が勝手に思い込んでいるようです。
それよりも頭が自分より悪くても能力が低くても「良妻賢母」になってくれたほうが自分と家族がより幸せになれると考えているようです。
実はこの「良妻賢母」こそ、大いなる誤解です。皆さんはご存じないと思いますが、この「良妻賢母」のもとは中国にあり、語源は「賢妻良母」なのです。
なぜか日本では都合よく逆に変えられたのです。
中国では奥さんとは夫、子供、そして家族や親戚との関係を上手く処理し、孟母三遷が示すように教育にも深い理解があり、旦那の良き理解者でありながら耳に痛いアドバイスも上手くできる人のことです。このような役割は企業の副社長や専務と同じであり、自分の価値観をしっかり持ちながらも矛盾やトラブルを解決する賢い人でなればとても勤まりません。
妻の役割は夫に対するものであるのに対して母の役割は子供に対するものです。
子供にとっての理想的な母親像は優しさと愛情を示し、困った子供がいつでも安心して戻れる「基地」になることです。これが良母の意味するところです。
一人二役ですが、順番が違います。賢妻になれてこそ良母になれるのです。
私の観察では成功している男性、長く仕事を頑張れる男性の奥さんは圧倒的に賢い女性が多いのです。これは成功している企業家に賢いナンバー2がいる現象に近いのです。「女性はバカでいい」とはまったくの勘違いと誤解であり、人生経験の浅い男性を誤誘導してしまうのです。そもそも「女性は可愛ければいい」という言い方もロジック破綻しているのです。「可愛い」と「バカ」の間は何の相関関係もありません。どちらかと言えば賢い女性には可愛い人が多いのです。可愛く見えないならば、それは男性自身のコンプレックスと勘違いが原因なのです。
以前、安倍首相は東南アジアの首脳達に「日本のエンターテイメント」としてAKB48を披露しましたが、首脳達の無表情は今も印象的です。安倍首相はまさかご親友の秋元康さんが主張される「輝く女性」像に賛同していないでしょうね。
(終わり)
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http://www.soubunshu.com/article/437260883.html
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■2.タニタの谷田千里社長の連載 最終回
とある会社の裏話 ~社長交代から会社が健康総合企業となった理由
総括
谷田 千里
今回以外は、書き溜めておいたものでしたので、時事には触れられませんでした。
遅れましたが、この度、平成28年(2016年)熊本地震で亡くなられた方々に哀悼の意を捧げますとともに、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
タニタ社でも先の東北地方太平洋沖地震があり何か役に立てないか考えておりました。そして、こんな商品を開発しましたので、ご紹介いたします。
緊急ホイッスル付き3Dセンサー搭載歩数計「歩イッスル」 FB-738
http://www.tanita.co.jp/product/g/_TFB738YL/
さて、今回の連載では裏話ということで、かなり好き勝手に書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか?
(バックナンバーはこちらからご確認いただけます。295号~299号をご覧ください。)
まずは、繰り返し申し上げますが、「実践」が重要です。
一歩を踏み出す何かしらのきっかけになれば幸いです。
ちなみに、今後、連載第1回目でお伝えした「ドーナツ」のお話がどうなるか?
個人的には興味が尽きません。お手軽なダイエット法というか、きっかけの話もさせていただきました。挑戦する目標としてはかなり低い?かと思います。
ぜひ、こちらもお試しください。
また、「タニタ食堂」や「タニタ健康プログラム」は、経営者として自分の実力を試すためにも、事業の立ち上げから自ら動いて実践したものです。
世代交代したタイミングでの「やるべくしてやる」「やるべくしてやった」結果でした。そして、新しいことを始めたことで新たな出会いがあり、皆様にご指導いただくことができました。
これらの「結果」が、また新たな意識・目標となっており、本当にビジネスとは連続するものだと痛感しています。そういう意味で、今回の連載寄稿のきっかけから、何かご連絡いただけると幸いです(宣伝です!)。
さらに、多くの方々に弊社ホームページの「沿革」をご覧いただけたようで(第1回内容・沿革URL:http://www.tanita.co.jp/company/history.html)、アクセス数を分析しましたら、通常の15倍までアクセス数が跳ね上がりました。
こちらのメールマガジンは公称13万人ということでしたので、0.1%の方々がメールに対しリアクションしていただけたということが確認できました。
この分析は、常に効果測定の指標を持っておくといった私の業務スタイルに通じるところでもあります。
実は、この沿革のページは、昨年、弊社の2代目社長の逝去を機に情報を整理して更新したものです。ちなみに、この方は創業家以外の出身であることから、私は、創業家では3代目社長なのですが、途中に色々あったように見受けられますため、正式には5代目社長となります。現在、弊社は、会長職、顧問職が空席で、私が代表取締役社長として、私の指示系統1本で動いているという状態です。
最後に、「感覚」ということについて触れて終わりたいと思います。
法律や決まり事は守る必要があります。しかしながら、白と黒で割り切れないことも世の中には存在します。人間が判断する以上、そこの部分をどのように判断するか?これが判断の醍醐味というかポイントだと思います。
決まった仕組みで決まったフローで決まった通りに判断するのであれば、コンピューターにでも任せた方がよほど正確でしょう。一方で、無秩序であると組織が機能しません。ルールがないことも良くありません。
この中間のバランスを見極め、関係者の同意を得ながら進めていくこと、その「感覚」が経営だけではなく、日々の業務に必要なのではないでしょうか。
ルール通りはロボットと一緒ですから・・・。これは、至極当たり前かもしれませんが、これを機会に、その「感覚」が適当であるのか振り返ってみてはいかがでしょうか。
以上で、私からのメッセージとさせていただきます。引き続き、タニタ商品へのご愛顧、タニタへのご指導よろしくお願いいたします。
皆様の健康増進と日本の成長を記念して筆をおかせていただきます。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
(終わり)
■3.宋文洲のTV出演のお知らせ
2016年5月1日(日)18:54~20:54
BS朝日「いま世界は」
是非ご覧ください!
(終わり)
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